我、寄る辺となりて

うっかり6月の活動予告も報告もしないままに7月に突入していました。

記録的な猛暑にいくつかの現場を諦め、ワンオペ母さんにはもろ手を挙げて歓迎しがたい夏休みを前に、この夏をどうやりくりするか、うんうん唸る日々を送っています。
みなさんはお元気でお過ごしでしょうか。

さて、ここ数週間は雨だったり暑さだったりでお休みが続いていますが、決まった場所で定期的に芸をするようになって気づいたことがあります。
それは、公の道での芸が、誰かにとっての寄る辺となりうるのだということです。

撮影:香田勇
撮影:kaztan

わたしを目指して足を運んでくださるお客さま。
いつも芸を始める前からポケットのコインをくれるおじいちゃん。
ご近所のみなさん。袖すり合ったみなさん。
そして、わたし自身の。

15年の間、小さいながらもずっと誰かの場所を作ってきて、それが自分の場所でもあったはずでした。
しつらえていただいた場所で、期待して足を運んでくださる方々の前で、芸をお見せしてもまいりました。
しかし、ひらかれた場所で芸をすることを許され、それを誰かの日常として受け入れていただけることの安堵感たるや。

約束もない、見るのも去るのも自由。
たまたま居合わせて、あるいは望んで居合わせて、そしてまた別れていく。
なんて丁度良いんでしょう。

どうしてもっと早くに道に出なかったのかと一瞬思いもしましたが、それは詮無い問いとして。
これからわたしは浮草のような根無しの寄る辺として、道のどこかに浮かんでは消え、浮かんでは消えていくのでしょう。

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